急な引っ越しに役立つ荷物一時預かりサービスとは?メリット・デメリット、おすすめの会社を紹介
- kozaiy
- 1月7日
- 読了時間: 10分

【目次】
引っ越しで、新居の入居日よりも先に、旧居の退去日が来てしまった場合、家財道具はどうすれば良いでしょうか。
また、家の建て替えやリフォームで一時的に家の中のものを預けたい場合もあるでしょう。
そのような場合におすすめなのが引っ越し会社が提供する、荷物の「一時預かりサービス」です。
この記事では、引っ越し会社の一時預かりサービスの特徴やメリット・デメリット、おすすめの一時預かりサービスを行う引っ越し会社について解説します。
また、トランクルームとの違いについても説明していきますので、自分に合ったサービスを見つけてみてください。
引っ越し荷物を預けたいときどうする?

引っ越しをする際の状況は人によってさまざまで、退去日と入居日が同じでないことはありますよね。
旧居から出した荷物をすぐに新居に入れることができない場合に重宝するのは、以下のサービスです。
引っ越し会社の荷物一時預かりサービス
トランクルーム
以前までは荷物を一時的に預けられるトランクルームが主流でしたが、大手を中心とした引っ越し会社が一時的に荷物を預かるサービスを開始し、選択肢が広がりました。
それぞれの違いや特徴について、詳しく見ていきましょう。
引っ越し業者の「一時預かりサービス」とは

引っ越し会社が提供する「一時預かりサービス」とは、文字通り、行き場のない荷物を一時的に預かってもらえるサービスです。
旧居から荷物を出した後、荷物を倉庫などで預かってもらった後に、新居まで運んでもらえます。
大手の引っ越し会社を中心にこの預かりサービスを行っており、主に引っ越し時に利用されるもので、業者によってサービス内容が異なります。
一時預かりサービスの利用の流れ
引っ越し会社が提供する荷物の一時預かりサービスを利用する主な手順はこちらです。
利用する引っ越し会社を選定する
引っ越し会社と連絡を取り、利用日時や荷物の量などを伝える
荷造りを行う
荷物をトラックに搬入し、保管庫へ移送する
保管期間終了後、搬出し、新居へ荷物を搬入する
引っ越し会社なら連絡する前に、預かりサービスを行っているか確認しておきましょう。
引っ越し会社の一時預かりサービスの料金相場
引っ越し会社の荷物一時預かりサービスの利用は、基本的にオプションとしてプラン料金に加算されます。
費用の目安としては、一般的な家財で15,000~25,000円前後です。
ただし、会社やプラン内容、預ける荷物の量によって変動があり、荷物が少ない場合は数千円で行ってもらえたり、無料で預かってもらえたりする場合もあるため、見積もり時に詳しく確認しましょう。
引っ越し会社に荷物を預ける場合のメリット

引っ越し会社が提供する一時預かりサービスを利用する主なメリットは以下の通りです。
引き取り・保管・配送まで全て行ってもらえる
引っ越し会社への連絡のみで手配が完了する
荷物が傷つかないよう梱包してもらえる
費用の総額が分かりやすい
引っ越し料金内で預かってもらえる場合がある
引っ越し会社の一時預かりサービスを利用すれば、トランクルームなどを申込する手間や、他の業者を手配して荷物の搬出入をしてもらう必要はありません。
引っ越し会社に依頼するだけで、全て行ってもらえる点が大きなメリットといえます。
引っ越し会社に預ける場合のデメリット
預かりサービスを利用するデメリットは以下の通りです。
新居の場所が決まっていないと利用できない場合が多い
荷物の状況によっては預かりを断られる場合がある
物品によっては適切な管理ができない
荷物の出し入れが自由にできない
全ての引っ越し会社がサービスを行っているわけでない
注意しなければならないのは、全ての引っ越し会社でサービスを提供しているわけではないという点です。
オプションサービスとしてあるか確認しておく必要があるほか、物品によっては預かってもらえないケースもあるため、事前確認が必要になります。
引っ越し会社の荷物預かりサービスがおすすめの人
荷物の一時預かりに引っ越し会社のサービスを利用するのがおすすめの人はこちらです。
長距離引っ越しの人
新居がすでに決まっている人
荷物の搬入や搬出まで行ってもらいたい人
保管期間中、預けた荷物を取り出す必要がない人
引っ越しにかかる手間を抑えたい人
引っ越しに特化してサービスを提供しているため、引っ越し時に利用しやすく、申し込みを行えば手間がかからないので便利です。
トランクルームとは

トランクルームとは、一定期間収納スペースをレンタルでき、荷物を預けられるサービスです。
トランクルームは屋内型と屋外型があり、用途やサイズによって好みのスペースを選べます。
多くはユーザーが普段使わない荷物を置くために利用されていますが、引っ越し準備で困った際に預けることも可能です。
入居日や退去日が合わない場合でも、退去してから入居するまでの期間に荷物をトランクルームに預けておけば、自分で荷物を保管する必要がなくなります。
トランクルームを利用する流れ
トランクルームを利用する主な手順はこちらです。
借りたいトランクルームを選定する
申込をし、利用審査を受ける
期日までに初期費用を振り込む
荷物を運び込んで保管する
基本的には利用前に審査が必要で、すぐ使い始められるわけではない点を覚えておきましょう。
トランクルームの料金相場
トランクルームで保管する場合、立地や屋外と屋内とで料金が大きく異なります。
1~3畳程度の場合、屋外であれば月額5,000~15,000円が相場ですが、地方であればそれよりも安く借りられるケースもあります。
さらに、契約期間でも費用は変わり、長期間保管になる場合は当然利用料金が高くなります。
また、セキュリティ面や空調機能を重視する場合も、料金が上がる可能性があるので、覚えておきましょう。
トランクルームのメリット

引っ越し時にトランクルームを利用するメリットはこちらです。
空調設備が整っているケースが多い
セキュリティが整っている
引っ越し会社に断られた物品を保管できる場合が多い
荷物の出し入れがしやすい
サイズ展開が豊富
引っ越し会社の預かりサービスを利用した場合、倉庫に全ての荷物をひとまとめに保管するため、搬出するとき以外で荷物の出し入れを自由に行うのは困難ですが、多くのトランクルームはいつでも出し入れできるようになっています。
また、引っ越し会社で預かりを断られた場合でも、トランクルームになら預けられる可能性もあるので便利です。
トランクルームのデメリット
トランクルームでは以下のデメリットもあるので、注意する必要があります。
自分で探さなければならない
申込・搬入・搬出を自身で行わなければならない
月額利用料以外の費用が必要になる場合がある
立地によってはセキュリティ面が心配
保管するのに審査が必要
引っ越し会社のサービスとは異なり、トランクルームを利用して保管場所を確保できても、搬入や搬出は自身で行わなければならないケースが多く、時間や労力を伴います。
引っ越しの際に大きな家財道具を出し入れしなければならないとなると、費用負担も多くなってしまうでしょう。
トランクルームがおすすめの人
荷物の一時預かりにトランクルームの利用がおすすめの人はこちらです。
新居・旧居がどちらもトランクルームに近い人
預けている荷物を自由に出し入れしたい人
空調管理が備わった環境で荷物を保管したい人
長期保管が必要な人
自身で輸送手段を持っている(手配できる)人
トランクルームの利用は、引っ越し先が遠かったり、出し入れが大変な荷物を保管しなければならなかったりする方には、あまりおすすめできません。
荷物の一時預かりサービスを行っている引っ越し会社5選

引っ越し会社が提供する、荷物の一時預かりサービスの利用を検討している方で、どの引っ越し会社を選べば良いか分からない方も多いでしょう。
そこで、荷物の一時預かりサービスを行っている大手引っ越し会社を5つご紹介します。
アート引越センター
サカイ引越センター
日本通運
アーク引越センター
クロネコヤマト
それぞれ料金やサービス内容、保管できる期間、荷物量などが異なるため、チェックしていただけたらと思います。
アート引越センター

大手引っ越し会社の一つであり、一方で保育事業や住宅関連事業、物販事業も手がけるなど、多方面で活躍しているのがアート引越センターです。
アート引越センターでは、顧客の家財の一時預かり、一定期間の保管などを荷物のタイプ別に対応してもらえます。
サービスを利用するには以下の条件があります。
見積りの段階で保管期間及び、保管後の家財の搬入先住所が確定している依頼(リフォーム、建て替え等)に限る
引越シーズン(3/18~4/10)など、希望する保管時期や地域によっては、対応できない場合がある
利用料金については問い合わせが必要で、利用を検討している方は、見積もり時に必ず一時預かりサービスについて確認しましょう。
サカイ引越センター

1971年(昭和46年)に創業された、豊富な実績があるサカイ引越センターでは、建て替えやリフォームに伴う一時的な荷物預かりと、仮住まいに引っ越しする方に向けの荷物預かりサービスを提供しています。
サカイ引越センターでは、以下のケースでは一時預かりサービスを利用できません。
転勤や就職などは決まっているが、明確な住所が決まるまでの期間預かってもらいたい。
海外転勤が決まったので、帰国するまでの間、荷物を預かって欲しい。
月末までに現在の住まいを出ないといけないが、新居が決まるまで預かって欲しい。 など
ただし、通常プランを利用して、自身が契約したトランクルームへの移動や搬出は可能です。
日本通運

日本通運では、顧客の希望に合わせた提案力の高さが魅力です。
一時保管は1週間~数ヶ月間と、顧客の状況に合わせて提案してもらえます。
公式サイトによると、長距離の引っ越しで1週間後に搬入したい場合には、鉄道コンテナを利用するなど、保管料のかからない輸送方法を提案したり、5ヶ月間家財を保管する必要がある場合、提携会社を紹介したりと、顧客の立場を考えたうえで提案していきます。
ただし、エリアや時期等の条件によっては対応が難しいケースもあるため、確認しておきましょう。
アーク引越センター

愛知県名古屋市に本社を置くアーク引越しセンターでは、引っ越し作業に関わる豊富なオプションサービスが用意されているのが特徴です。
トランクルームへの荷物の一時保管サービスも行っており、建て替えなど一時的に荷物の保管場所が必要なときに役立ちます。
ただし、繁忙期にはすぐに運び入れできない可能性があるため、確認が必要です。
クロネコヤマト

単身者の引っ越しで人気が高いクロネコヤマトは、単身者向け引越サービスでは、荷物の一時預かりサービスを行っていません。
しかし、「家財保管サポート」といって、海外赴任から帰任するまでの間、家電や家具などを含む顧客の荷物を預かるサービスを提供しています。
通常の引っ越しでは利用できませんが、空調管理された定温定湿の清潔な倉庫で大切に保管・管理してもらえるため、長期の海外赴任で家財の保管が必要な人にとっては安心です。
荷物の一時預かりサービスがあれば急な引っ越しでも安心!

引っ越しで退去日と入居日が合わず、すぐ荷物を運び入れるのが難しい場合など、いざというときに役立つのが引っ越し会社の荷物一時預かりサービスです。
一時的に荷物を保管する方法としては、引っ越し会社を利用する他にトランクルームの活用などもありますので、それぞれ比較してご自身の引っ越しに合った方法で保管してください。
また、引っ越しの際はできるだけ持って行く荷物を減らすのが費用を安く抑えるポイントです。
退去が決まったら、計画的に家財を整理し、スムーズで無理のない引っ越しを実現させましょう。